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[BAC/PACスクリーニング反応]
1. STSの確定
1) 発注したオリゴを蒸留水で100 pmol/ulに溶かし、プライマー原液とし、 プライマー・セットの原液箱(-20℃)に保存する。
2) 原液を10倍 (10 pmol/ul)に希釈し、作業用プライマーとする。
3) ヒト胎盤(あるいはマウス)DNA (0.2 ug)を用いてPCRを行い、設計した プライマー・セットから予想されるPCR産物と同じ産物が得られるかどうかを確認し、PCRの条件(プライマーのシークエンス、アニール温度、PCR
産物分子量等)を確定する。
2. 第1段階PCR(スクリーニング・キットによるMTPプレートの選択)
1) 確定したプライマー・セットの入ったPCRカクテル100反応分を作製する(表1)。
2) 5枚のPCRキット(スクリーニング・キット)の中から1枚を選び、プレート番号表を印刷したシールを静かに除去し、PCRカクテルを20ulずつ分注する。
3) 同封したPCR粘着シートをプレートに密着させ、至適Tmのホットスタート・プログラムでPCR反応を行う。
4) 反応後、5ulのダイマーカーを加え、1xTAEバッファーで150V, 20分間の2.5%アガロース電気泳動を行う(日本エイドーNB9601型)。エチジウムブロミドで染色後、泳動像を撮影する。
5) 得られたPCRシグナルの座標(x、y、z)からキット上のラベルのプレート番号表から番号を読取り、レプリカプレートを請求する(代理店、またはGenoTechs:Fax.029-849-2567)。
6) レプリカ・プレートはドライアイスで凍結状態で送付されるので、到着次第冷凍庫に保存する。送付されたMTPは、弊社のPCRスクリーニングプレートを使用し、クローンを単離してください。
3. 第二ラウンドPCR(クローン番号の確定)
1) クローン選択システムから縦・横溝プレートを取り出し、3mlのパスツールピペット(Benton Dickenson #BDL4642)で抗生物質が入ったLB培地を加える。次に、 送付されたプレートを冷凍庫から取り出し、無菌室で蓋を開けて解凍する。
2) 2枚のレプリカ・ピンでレプリカプレートからそれぞれ縦、横溝プレート に接種する。
3) 付属の粘着シートが皺がよらないように強く貼り、溝中央に注射針でガス抜き孔をつけ、37℃で一晩培養する。
4) 50回分のPCRカクテルを作製し(表1)、20ul ずつをPCRチューブに分注する。
5) 縦、横溝プレートのガス抜き孔に妻楊枝を立て、プレートを傾け、プレートを傾け菌をよく混ぜる。
6) 菌のついた妻楊枝を溝から順番に出し、20ulのカクテルの入ったPCRチューブに順番に立て、妻楊枝を取り除く。
7) 同封したPCR粘着シートをプレートに密着させ、第一ラウンドと同じ条件でPCR反応を行ない、そのシグナルからプレート中の座標を決め、クローン番号を確定する。
表1 PCRカクテル(反応液)の調製法(ABI社 Ampll Taq Gold使用)
反応液数 | 1回分 | 10回分 | 50回分 | 100回分 |
---|---|---|---|---|
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2 ul | 20 ul | 100 ul | 200 ul |
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2 | 20 | 100 | 200 |
![]() |
2 | 20 | 100 | 200 |
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1 | 10 | 50 | 100 |
![]() |
1 | 10 | 50 | 100 |
![]() |
0.1 | 1 | 5 | 10 |
![]() |
11.9 | 119 | 595 | 1190 |
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20 | 200 | 1000 | 2000 |
商品番号 | 商品名 | 単位 | 価額 | |
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#314 | BACスクリーニング用DNAプール | 384クローンDNAプール | お問い合せください | |
#324 | スクリーニング用DNAプール(96単位) | 96クローンDNAプール | お問い合せください | |
#316 | BAC迅速スクリーニング | 1株 | お問い合せください | |
#004-1 | スクリーニング用(縦・横溝)プレート | 30セット | お問い合せください |
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